2015.05.02 南房総を目指す途中で痛恨の単独落車・頭を強打の顛末

マーカーリスト

ACTIVE LOG

プロフィールマップ

GPSログ解析

開始日時2015/05/02 08:36:01終了日時2015/05/02 13:09:58
水平距離77.35km沿面距離77.47km
経過時間4時間33分57秒移動時間3時間29分58秒
全体平均速度16.97km/h移動平均速度22.14km/h
最高速度51.20km/h昇降量合計1510m
総上昇量773m総下降量737m
最高高度155m最低高度-11m

区間解析

地点名通過時刻
移動時間
累積距離
区間距離
平均速度高度
高度差
平均勾配
01 Start地点08:36:010.00km 16m 
 00:26:0710.88km25.0km/h↓13m↓0.12%
02 7-11市原八幡石塚店09:03:3910.88km 3m 
 00:37:1714.60km23.5km/h↑80m↑0.55%
04 立野デイリーヤマザキ09:44:4425.48km 83m 
 00:49:1021.98km26.8km/h↓45m↓0.20%
07 R410久留里駅前10:58:1747.46km 38m 
 00:27:5810.78km23.1km/h↑48m↑0.45%
08 R410大坂下11:32:5058.24km 86m 
 00:01:210.25km10.9km/h↑34m↑13.97%
09 R410大坂上11:35:0158.48km 120m 
 00:10:333.98km22.7km/h↓19m↓0.48%
12 痛恨の落車11:46:3962.47km 101m 
 00:31:468.73km16.5km/h↓58m↓0.67%
14 松岡消防分署12:40:3671.19km 43m 
 00:25:466.27km14.6km/h↑11m↑0.18%
15 久留里駅13:09:5277.47km 54m 

写真レポート


2015/05/02 08:36:01

01 Start地点

このログは、自分の不注意から発生した落車事故の様子をメモで残し、自分への戒めとする為に公開モードでアップすることにしました。 あってはならないことですが、もし同様の自転車事故が発生した場合に参考となれば幸いです。
今回はソロ・サイクリングですが普段通りの楽しい出発から、恐ろしい落車事故、その後の処置までを可能な限りメモしました。
直進中の落車なぞ絶対に起こり得ないと自信があったのですが、一瞬先は闇であることを思い知らされた落車事故でした。

【今回の落車で学んだこと】
・ヘルメットは必ずかぶりましょう。 今回はヘルメットが無ければこのメッセージは送れなかったと確信します。
・サングラス・手袋も安全走行には必須です。 顔と指(4本)の擦過傷が最小で済みました。
・交通ルールに従った走行をしましょう。
・無心で走っても物思いにふけって走らないこと。
・ロードバイクで下ハンを持つ際は特に意識して前方の注意をしましょう。
・やむなく前方から目を離す時間は一回に1秒以下としましょう。
・頭部を強打した場合は救急車を呼びましょう。 脳内出血があった場合は自走は危険です。
・ソロでロングライドする場合は携帯電話と輪行の用意をしましょう。
・怪我をした場合、病院が開いていない時間帯は消防署に相談しましょう。
・道端でサイクリストが困っていたら声をかけましょう。
・自分だけは大丈夫と思わないこと。

見方によってはかなりネガティブな内容ですが、スピードが速いスポーツバイクは事故が発生すると大きなダメージを受け易い乗り物です。 末永く自転車ライフを楽しむ為にもこの程度の準備と心構えは必要と思います。



2015/05/02 09:03:39

02 7-11市原八幡石塚店

房総方面への第二集合場所。
今回は時間計測のみで通過。



03 館山道側道

2015/05/02 09:06:59

03 館山道側道

暑い夏の朝に房総方面へ向かう際は、日陰の多い館山道側道はお勧めのルートです。
但し、9時よりも前に通過することをお勧めします。



2015/05/02 09:44:44

04 立野デイリーヤマザキ

一回目の休憩地点
館山道側道を走るルートでは良く使うコンビニです。



05 東京ドイツ村前

2015/05/02 10:14:03

05 東京ドイツ村前

ゴールデンウィークなのに東京ドイツ村前の道路は閑散としていました。



06 R410三高交差点付近

2015/05/02 10:26:45

06 R410三高交差点付近

R410とR409が交差する三高交差点のすぐ先にある公園には鯉上りがひらめいていました。
手前の池には本物の大きな鯉がゆっくりと泳いでいました。



07 R410久留里駅前

2015/05/02 10:58:17

07 R410久留里駅前

久留里駅の近くのお店に鹿の頭が沢山飾られていました。
この飾り物は気味が悪いのですが近くには「鹿野山」と呼ばれる山もあるので、昔は沢山居たのでしょうね。
最近は廃園となった行川アイランドから逃げ出した鹿にそっくりの「キョン」が多い様ですけど。



08 R410大坂下

2015/05/02 11:32:50

08 R410大坂下

上総松岡駅付近で山の中に入るとR410の大坂の坂が待ち受けています。
距離と高低差は大したことは無いのですが、何故か私は好きではありません。
ここから坂上までの距離と斜度を計測してみます。



2015/05/02 11:35:01

09 R410大坂上

坂の頂上で房総スカイラインの下のトンネルをくぐります。
谷合なのでGarminナビの誤差が多いと思いますが、坂下からの斜度と高低差はおおよそ14%、34m程の様です。



10 三島湖

2015/05/02 11:43:37

10 三島湖

房総スカイラインと交差した後に三島湖に注ぐ小糸川の橋を渡ります。
この周辺は野生動物を見かけることが多く房総の山深いエリアで、私のお好みの場所でもあります。
但し、車が少ないことや景色が良いからとよそ見をしていると、とんでもないことが待ち受けています。



11 旅名橋の手前

2015/05/02 11:46:28

11 旅名橋の手前

ゴールデンウィークの国道410号線はマイカーが多く、直線部分では自転車のすぐ脇をかなりのスピードで通過する車が多い状態でした。
通常であれば路肩の白線の右寄りの車道左側を走行するのですが、路肩部分が広いこともあって今日に限って白線上か、その少し左側を走行していました。 
(この写真は事故直後に撮影したものです。良く見ると段差付近が日陰になっていて路面の変化が発見しにくい感じです)



12 痛恨の落車

2015/05/02 11:46:39

12 痛恨の落車

この地点から清和県民の森までの間は緩い上り坂になっています。 丁度、車が少ないこともあって下ハンドルを持ってスピードアップで走ったトタン、いきなり強い衝撃を受けて体が宙に浮きました。 何とか体勢を取り戻そうとしたのですが空中ではどうにもなりません。 頭から旅名橋の鉄フェンスの柱角に突っ込んでしまいました。
"ガン"と強い衝撃で首が体の中に叩き込まれる様な痛みを感じると共に目から光が走り頭の先が真っ黒になる様な異次元の感覚に襲われました。
何だかヤバイことになった様だ。 これが夢であれば良いのだが・・・と暫らく動く気にもなりませんでした。
首は動かせるのか、体は動かせるのか、骨は折れていないのだろうか、頭から出血しているのではないかと色々なチェックを考えるのですが、やはり動く気になりません。意識はハッキリしているのですが動くのが面倒です。




13 痛恨の落車(続1)

2015/05/02 11:52:39

13 痛恨の落車(続1)

・・・突然、大きな声で「大丈夫ですか!」と声をかけられました。 でも、自分でも大丈夫なことを確認できていないので「大丈夫です」とは返せません。 そこで動いてみることにしました。 
上体は起き上がれました。 何故かSPD-SLのクリートはペダルから外れていました。 自転車は前方の歩道上にひっくり返っています。 暫らく路肩に腰掛けて座ります。 顔面、首、頭、腰、腕、膝に痛みが走りますが骨は折れてはいない様です。
その方は「目の上から血が出ていますよ。 それに膝や肘も血だらけです。 救急車を呼びましょうか?」と心配して声をかけてくれました。 何だかとっても親切な方で嬉しい気持になりました。
まだ、頭がクラクラしますが、思い切って立ち上がりました。 大丈夫でした。 ふら付きません。
歩いてみました。 動きは緩慢ですが歩けました。 
そして初めて口を開きました。 「ありがとうございます。(と言ったか言わなかったか覚えていません)。 大丈夫です。 救急車は呼ばなくても結構です」と返事をすることが出来ました。

親切な方は、「それでは私の車に自転車を乗せて近くの駅まで送りましょうか?」とも言ってくれました。 まだ、私の反応は鈍いのですが感謝の気持で胸が一杯になりました。 こんな血だらけの自分を車に乗せたら汚れてしまうではないかとも内心で思ったからです。 そこで、自転車の様子を見てみます。 STIレバーが横を向き、チェーンが外れていたので、それらを直し、跨ってみたら走れました。 彼の親切な方は自分のワゴン車の後部シートを倒して自転車を載せるスペースを作ってくれましたが、丁重にお礼を言った後に自走して近くの久留里駅まで戻ることにしました。

彼はランナーだそうですが、「自分も以前に自転車ライダーに助けてもらったことがあるので、他人事とは思えません」と言ってくれました。 
丁重にお礼を述べて、この親切な方の車が見えなくなるまで見送りました。 そしてゆっくりとペダルを踏んで久留里駅に向かって国道410号線を引き返しました。



14 松岡消防分署

2015/05/02 12:40:36

14 松岡消防分署

精神的なショックと体の痛みの為か、何だかペダリングが遅くてゆっくりとしか進めません。 途中の坂もゆっくりと上ります。
でも、何であのような単純な状況で落車をしたのだろうか?
何故、気が付かなかったのだろうか? と自分が信じられません。 肉体的よりも精神的ショックの方が大きそうです。

ふと、膝と肘を見たところ、血がポタポタと垂れています。 擦過傷なので出血多量で命がどうのこうのという訳ではないのですが、これでは電車に乗る訳には行きません。 
今日は土曜日で、この時間では病院も開いていないだろうと少々心配になったところ・・・・目の前に消防署が現われました。 ここを頼りにするしかありません。 少々気が引けましたが応急処置をお願いしたところ、数人の消防士の方が出て来て、丁寧に消毒や汚れの除去、包帯で止血処理をしてくれました。 これで輪行帰宅が出来そうです。
今回は人の親切で随分と助かりました。
まだ、消防署にお礼に伺っていないのが心残りですが・・・。



15 久留里駅

2015/05/02 13:09:52

15 久留里駅

無事、久留里駅に到着。 ここから輪行で自宅に帰ることにします。
自宅に電話して、帰宅後に診療してくれる病院を捜してもらうことにしました。
(後日、医者から「ヘルメットが割れる程、頭を打った場合は脳内に出血している可能性ががあるので救急車を呼ぶべきである」と忠告されてしまいました。)



16 痛恨の落車 (続2)

2015/05/02 11:53:23

16 痛恨の落車 (続2)

帰宅後に近所の外科に急行し、頭部、首、肩、両膝、両肘、左手、腰のレントゲン検査を受けると共に擦過傷の治療をしました。 レントゲン検査では異状はありませんでしたが、腰や肩にも擦過傷があってこれらの治療と、感染症予防の抗生物質、痛み止めを処方して戴きました。
頭部については最低60時間は無理せずに様子をみること、吐き気や激しい頭痛、ふら付き等があったら救急車を呼ぶ様にと釘をさされました。 
擦過傷については毎日シャワーで傷口を洗い流した後に清潔なガーゼを当てること、首については鞭打ち症状が今晩から酷くなるので、アイシングをしっかりと行なう様にと指示がありました。
実際、この後の2週間は首にアイシングをしないと痛くて眠れない辛い日々が続きました。

さて、現場の写真を見て落車の様子を考察してみたところ、道路の白線の路肩側は橋の部分から一段高い歩道になっていました。 どうやらそこに乗り上げて弾き飛ばされたか、歩道の角の部分にペダルを引っ掛けた様です。
ペダリングはしっかり行なっていたのですが、ハンドルは手を乗せただけで殆ど力を入れていなかったので、前輪の瞬間の振れを押さえ切れなかった様です。 それでも衝突直前に回避姿勢を取ったと思われ、怪我の程度は軽く済んだのではないかと言われました。 この際、関係の無い全身の筋肉を思い切り引き締めたようで、数日間は打撲とは関係の無い腹筋、背筋その他全身の筋肉痛が続きました。



17 痛恨の落車 (続3)

2015/05/02 11:53:35

17 痛恨の落車 (続3)

この写真は、同じ千葉ベイサイド・サイクリングクラブのNobさんが後日、現場を通過した際に撮影してくれたものです。
横から見ると確かに歩道部分に段差がありますが、それ程急ではありません。
やはり、腕に殆ど力を入れていなかったので、前輪が弾かれた際に押さえは効かなかった様です。
それにしても橋げたの外に弾き飛ばされなかったのは幸いでした。 



一番のショックは、何故自分がこんな状況に気が付かなかったことです。
景色が良くて路面を見ていなかった? 
考え事をしていて前方不注意だった? 
下ハンを握っていて前方視界が悪かった? 
手前の路肩部分の平坦な路面が橋の上でも同様に平坦であると思い込んでしまったか?
直後に撮ったWaypoint11の写真の段差に近い日陰に惑わされた?(可能性大)
様々な可能性が考えられますが、通常であれば走行線前方から目を離す時間はそれ程長くなくて、ずっと手前で障害物に気付く筈です。

だから自分自身が信じられなくなって怖いのです。 これでは所属する千葉ベイサイド・サイクリングクラブのサイクリングリーダーなんて恐れ多くて出来ません。 今後、自分の走行のクセや注意力を検証して、心配要素を排除出来るまでロングライドやリーダー役を控えることにしました。 尤も今回はソロ・サイクリングなので気が緩んでいたことは明らかです。
(ツーリングリーダーの際は後方は何度も確認しますが、それ以上に前方や交差する道、その他交通状況に注意を払っていることは確信しています。)



18 頭部強打後の措置

2015/05/02 11:53:49

18 頭部強打後の措置

自分では、必要な検査は全て終わったのでこのまま養生しつつ、頭部強打後の要観察期間である2ヶ月程度は様子を見れば良いと思っていたのですが、千葉ベイサイドサイクリングクラブ(CBCC)の仲間や友人達から、『精密検査』を受けた方が良いとのアドバイスを何度も戴いているうちに、MRI検査を受けることにしました。
もし、脳内にゆっくりと出血が進んでいる場合には事故直後よりも数日後に検査した方が良いとのことで5月8日に千葉脳神経外科病院に行き、MRI検査を行いました。 結果は白。 OKでした。

その後、年齢的なことも併せ、自律神経の感度や神経伝播速度の検査、眼底検査や網膜剥離等の検査を行い、全て異常ない(検査時点では)とのお墨付きを戴き、ホッとしました。

今までは何も無くて当たり前でしたが、やはり事故の当事者の身になってみると特にロードバイク・サイクリングはオートバイやマリーンスポーツ、格闘技や他のスポーツと同様に危険な面を併せ持つスポーツであると実感します。 
今回の経験を肝に銘じて、これからも自分なりのスポーツバイク・サイクリングを楽しみたいと思います。



inserted by FC2 system